流鏑馬(やぶさめ)神事
【湖西市指定民俗文化財】

こどものアゲウマと若者のホンウマ
湖西市には流鏑馬神事を行う神社が五社あり、当神社はそのうちの一社で、2013年に湖西市から無形民俗文化財の指定を受けました。
毎年、秋の例大祭(毎年10月開催)の中で行っており、特徴はこどもが騎乗するアゲウマと若者が騎乗するホンウマの2種類を行うところです。
アゲウマ神事は、武者姿に扮したこどもたち3人が馬に乗り、一列になって境内を歩きます。3人は鳥居の前を出発し、本殿との間をゆっくりと三往復。幼い子は手綱を握りしめたままですが、大きな子は観客席に向かって悠々と手を振って歓声に応えます。
ホンウマ神事は、大人への登竜門とされ、若者が手綱さばきも鮮やかに境内を疾走します。
面白いのは的当ての所作で、的に向かって矢を射るのではなく、右手に持った矢を高く掲げ、大人が差し出す直径約50センチの的を、その矢で激しく叩くのです。
疾走は3人交替で計10回行われます。
叩き終えた矢は、「御利益が宿る」とされ、観客席向かって投げられた矢を、観客席の人たちは競って奪い合います。